山口県    
  県木:アカマツ
Pinus densiflora
県花:ナツミカン
Citrus natsudaidai
 
杜(森)の話    
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  木材伐採でトルコ風呂が?   市町村花見   
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  行波神楽とアカマツ      
  ツゲでイカ釣り      
  根性の木       
  錦川の水防林 その1      
  錦川の水防林 その2      
  貴重な天然林
     
木材伐採でトルコ風呂が?
山口県をはじめ広島県、愛媛にもある石風呂。起源は遠くトルコが発祥地であるとか

もともとは、文治元年(1185年)の東大寺の再建の際、佐波川上流の森から木を切り出したときに何故か、けが人が続出。現場監督であった俊乗房重源は、中国で見たサウナを思い出し、けが人の養生に始めたとか。薬師信仰も相まって、疲れをとるためにも、石風呂は大活躍したそうです。

この蒸し風呂、サウナの起源はトルコからだそうです。

大仏のため、お寺のためにしていたのに、怪我だなんて、仏様は何をしていたんですかね



山口県内の穴場歴訪:単車で田舎めぐり
http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/2998/

http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/2998/namerayama.html
に石風呂が紹介されています。

 
ウルシin山口
大内塗
大内氏が16世紀前半に山口に居城した頃が始まりとか

朱色の地塗の上に、黄緑色の彩漆で。秋草を描き、雲形を配して、家紋大内菱を、金箔にて貼付する独特の文様で有名です。

ヤナギin山口
ヤナギにまつわる迷信(?)
◎歯痛の時、年の数だけのヤナギの小枝を編んでお地蔵様に捧げると良い
◎ヤナギの枝が地に着くと幽霊が出る


岩国の文化財
http://ww51.tiki.ne.jp/~bunkazai/index.htm
国指定の文化財の重要無形民俗文化財に
情報があります。
http://ww51.tiki.ne.jp/~bunkazai/japan/index.htm
行波神楽とアカマツ
1791年(寛政3年)に岩国の行波(ゆかば)でひどいことがつつき悪疫退散、火難ばらい、五穀豊穣を願って、踊り出したのが始まりとか。24メートル(13尋半)の赤松を使うのです。
9本も
しかも、先っぽは葉の付いたまま

7年ごとに踊るのですが、12個の題目で計15時間踊り続けるとか
祖霊加入の儀式神楽とのこと・・・

ツゲでイカ釣り
イカを取る漁の中にイカしば漁(イカかご漁)という漁があります。直径90センチ、高さ30〜60センチほどの円柱の籠(竹製)にコウイカを呼び込むというか、産卵時期の習性を利用した方法なんです。
この円柱の籠の入り口に木の枝を束ねてくくりつけて海底に沈めます。木の束を海草と見間違えるんです。良いところに産卵場所があると、籠に入るんです。も ちろん雌のイカです。籠の中に雌のイカ。すると雄のイカもナンパしようと籠の中に。一つの籠に2匹イカが入ることも。漁師は、それを引き上げて食卓へ。
籠と籠との間隔は、12〜15ひろ(18〜20m)です。籠の数は30〜60個。。

でこの木の枝がツゲ(Buxus microphylla var. japonica)かイヌツゲ(ヤマツゲ:Ilex crenata)で出来ているんです。産卵床なんです。ツゲの木は丈夫な木なので利用されているということでしょうかね。

注)地方によっては籠の真ん中に木の束をくくりつけます。

根性の木
山口県の県の木はアカマツ。
なぜアカマツかといえば、森林の1/3が赤松林だからとか。別名根性の木。
その理由は、どんな痩せ地でも育って、なおかつ旱魃にも強い。だから、根性のある木ということなんです。

錦川の水防林 その1
錦川は知らなくても、錦帯橋を知らない人はいません。壊れても良いと言うことで造られた錦帯橋。
壊れても良いというのは、洪水多発地帯でもあるんです。もともと、緑豊かな場所も、長年の経済活動の結果、禿げ山となり、雨が降れば土砂も流れ込んで河床も上がり、より洪水の多発地帯になっていきました。地形も急峻で一度の雨で、あっという間に洪水に。

橋が流されるので、ちゃんとした橋を造っても造っても、江戸時代の技術では無理だったんです。そこで、猿橋を参考にしたのが、錦帯橋なんです。

そして、橋が洪水に守られればOKというわけにはいきません。洪水を起こさせないことは無理でしたが、洪水被害を弱める、減災は可能です。そのため、錦川には立派な竹林があります。竹の力を借りた水防林です。



詳細は、水害防備林のコーナーにも書いてみました

昔、修学良好で錦帯橋に行きました。しかし、記憶がないのですが、橋だけだった気がします。郷土食である岩国寿司は食べず、城にも上がらず、竹林すら見なかったです。今の修学旅行はそんなこと無いと思いますが、水害の話は触れてもらいたいです。



錦帯橋



ロープウェイから見た竹林




錦川の水防林 その2
制水と堤防強化は、住む人にとって重要なこと。洪水自身は、新しい土を運んできてくれるので、農業的にはありがたい存在である場所もあります。徳島の吉野川の洪水で成り立った藍栽培というのもあります。
ただし、人にとっては、避けれるものなら避けたいのが人情というわけです。

錦川の下流には立派なクスノキ林があります。クスノキ林があるので、地名は楠町。安易な地名の決め方です。河口の近くで今津川と門前川に分かれて三角州を造っています。その三角州の頂点にあたる堤防及び河川敷にあります。

万治2年(1659年)に、領主の吉川広正が隠居の別邸をこの地に造るにあたり、堤防の改修の際に植えさせたということです。他の説として、延宝4年(1676年)に、ここの庄屋が植えたという話もあります。

詳細は、水害防備林のコーナーにも書いてみました


貴重な天然林
錦帯橋から望む岩国城は、慶長20年閏6月13日(1615年)に一国一城令で破却されました。そして、入山が禁止されていたため人の手が入らない自然林としていきました。

一種の極相林です。岩国城へ行くロープウェイから見える森は、この地域の極相林です。そして、岩国城に続く山道の下の方は、常緑樹で構成された森です。森の中は暗いため、下層植生は乏しいです。でも、これが本当の森の姿です。


ロープウェイからの天然林






錦帯橋から望むほぼ天然林