英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
     
  ロビンフッドは、森の妖精?
ロビンフットの背景には
イギリスの森の崩壊とは
植民地政策と林業
ストーンヘッジ?ウッドヘッジ
ケルトの3つの木
白い花は不幸の花?
オークの木は命の木
ビールの味付けに
国を守ったバルサ 
  お茶の2種類
真の勇者はネルソンではなく
火事を境に
ブルーベリーで必中爆撃?
2トンは、ワイン2樽
船の速さは、木片から
倉庫番のポケット無しは常識
ナポレオンの柳(Napoleon's Willow)
 
ロビンフッドは、森の妖精?
ロビン・フットの語源は、ドイツからという説があります。もともとは、「ロビン・ウッド」ということで、森の妖精という意味だそうです。森の妖精に引っかけて、英雄を誕生させたと言うことでしょうか。
この話は、ドイツの神話学者が指摘しています。


 


    ロビンフットの背景には
イギリスのヒーローといえば、ロビンフット。王様の森でシカなどの王の所有物を捕っては食べていたアウトローです。

この背景として、イギリスの王は狩猟のために広大な森林を確保しており、住民には、利用させなかった歴史があります。国民が食用難で餓えている時でさえ、解放することなく、森をがっちりと握っており、17世紀には、ヨーロッパ大陸のシカの数より、イギリスのシカの数の方が多いと言われていたそうです。このため、何人も、森を利用することが出来なかったそうです。

仮に、狩りをしたり、木を切ると窃盗罪で罰金や時には死刑だったとか。通常、どんな刑かというと、目をくり抜いたり、去勢だったとか。そんな恨みがあってか、庶民のヒーローとしてロビンフットが生まれたのだそうです。

イギリスの森の崩壊とは
17世紀までは、鬱蒼とした森林がまだあったイギリス。しかし、今は見る影もない状況です。その最大の理由は、個人主義の発達による共同意識の欠如だったそうです。共同体の慣行が無くなり、土地の囲い込み運動に発展し、開発が進み、森が無くなっていったとのこと。

そのつけを新大陸や北欧に求めました。

まあ、崩壊したおかげで、残った森だけでも残すというのがナショナルトラスト運動。イギリスに森が残った陰で、あちこちの森が消えていったんです。アメリカにノルウェー、アフリカ、アジア、中米の森。ホンジュラスは、英領ホンジュラス=ベリーズとして、土地を奪われました。ビルマ王国は、チークのために滅ぼされます。そして、棺桶の木は、北海道から。

木を切らないことが自然保護ではないんです。
その場の自然保護でも、広い目から見れば目をそらしただけ。ナショナル・トラスト運動の陰で・・・・・

   
植民地政策と林業

ストーンヘッジ?ウッドヘッジ
謎の巨石遺跡。ストーンヘッジ
でも、巨石の前に木を使っていたそうです。生まれる前から存在し、老いてもまだいる木。巨木信仰です。
諏訪の御柱に、北アメリカのインディアンのトーテムポールに通じるモノがあるんでしょうかね








ケルトの3つの木
神聖で魔力のある木はオーク(Quercus robur)。ドルイド僧の魔法の杖は、オーク製。オークの木には妖精が住んでいるといわれていて、伐られると激怒。切り株からでている若芽は、怒りに満ち、悪意を持っているとか。

恋のキューピットの矢がトネリコ(Fraxinus excelsior)。生木でも火がつき、しかも煙がでないそんな不思議な木。赤い実で出来た首輪を牛にかけると魔よけに狂牛病に効くかも??スコットランドの風習です。

ウェールズでは小枝を十字に作って、魔よけ、妖精よけにするとか。

3つ目は、サンザシ(Crataegus cuneata)。雷よけの木として生け垣や畑に植えられたんです。サンザシが3本以上生えているところは妖精の住処。サンザシを切れば、牛や子供が死んでしまったり、記憶を喪失するそうです。

5月1日頃、夏至の頃のミッドサマー(6月24日頃)、ハロウィーン(10月31日頃)にサンザシの木の下に座っていると、妖精の国(死の国)に連れて行かれるそうです。

気をつけましょう

白い花は不幸の花?
白い花には死霊が宿り、家に持ち込むと不幸が起きるとか。サンザシ(Crataegus cuneata)も白い花が咲きます。だから、妖精の国に連れて行かれる

リンゴの木(Malus pumila)も同様。物語オルフェオ王では、王妃が妖精にあの世に連れて行かれたとか


オークの木は命の木
ケルトといえば、ドルイド僧。語源は、オークの木の賢者。ドルが「オーク」、イドが「知識」とか。他にもいろいろ意味があるとか

オークの実は、ドングリ。これで、実を粉にしてパンにし、家畜(豚)の飼料にも活用できる重要というより、命の木でした。

ケルトの人にはなくてもならない木だったため、ドルイド僧による儀式もオークの木の下で杖もオークの木。オーク尽くめです。

オークの木に宿る宿り木は冬も緑。ということで、宿り木にも信仰の対象になっていました。


ビールの味付けに
中世イギリスの話。ホップを使わないため、味や香りが弱かった?とか。その時は、カンバの木で味付けしたそうです。

時には、山リンゴの実を焼いて入れたり、リンゴの代わりにパンを使ったとか。

焦げたのが好きなんでしょうかね


国を守ったバルサ
第二次世界大戦の話です。北海の洋上に浮かんでいたバルサ(Ochroma lagopus)の浮き。その数8万以上

このバルサの浮きに水中機雷がつけていたんです。その理由は、ドイツ軍のUボートの存在です。Uボートから本土を守るために防御壁としてイギリス本土を守ったんです。

ちなみに、バルサとはスペイン語で筏のこと。