ブラジルという名の由来は ブラジルという名前の由来は、ブラジル(Caesalpinia
echinata)という木があったということで、木の名前が由来となっています。
ブラジルの木は、赤い染料として非常にヨーロッパで重宝されたそうです。でも、ヨーロッパ人には、(ラテン系なのかも知れないけど)略奪することはあっても育てる、栽培する発想はないみたい。(ドイツやオーストリアのような森林国は別かも知れないけど)
伐るだけ伐って、今ではほとんど見ることが出来ません。結局、資源が無くなり、イギリスの染色業は、壊滅的打撃を受ける羽目になるところを、化学染料の発明によって、生き残ることになったのです。必要が発明の母とはいいますが、化学染料の発明の陰にもこのブラジルの木があったのです。
ブラジルの木が見つかる前は、赤色の染料といえば、東南アジアに自生する蘇芳(すおう:Caesalpinia sappan)だったのす。交易品として香辛料とともに入っていた蘇芳にお金を払う気が無く、新大陸の南アメリカから略奪をしたということです。
そのような歴史的背景があって、絶滅危惧種となり、禁伐です。ただし、硬木でもあるため、バイオリンの弓として使われることはあるそうです。
は、
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アマゾン川の水の色は茶色 ゆっくりと流れるアマゾン川
透き通った水ではなく、木の成分であるリグニンが溶けだし、茶色です。小学校の実験で割り箸を炭化したときに出る木酢液の色なんです。
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本当にアマゾンは地球の肺か? 良く、アマゾンは地球の酸素の1/3を生みだしていると言われています。多分、多くの学者が言うのだからそうでしょう。でも、アマゾンは、地球の酸素の1/3を呼吸に使っています。アマゾンは、木の成長が早いけれど、分解も早いのです。
分解すると、二酸化炭素となって空中に戻ります。アマゾンの中を歩くと、落ち葉はなく、土がありません。熱帯よりも、温帯や寒帯の方が炭素を固定しています。多分、酸素を沢山作っていても、同じだけ呼吸に使っているので収支は0だと思います。
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アマゾンの原生林(処女林)の中 はっきり言って真っ暗です。 正直、昼間でしたが怖かったです。
木から飛び出ているのは蜂の巣
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大学の林学に植林という授業がなかった ちょっと昔のブラジルの大学では、木を切る、木材を利用するという授業はあったのですが、木を植える、木を育てるという授業はなかったそうです。
アマゾンという広大な森が無くなるなんていう発想は無かったんです。
今、手探りの中、荒廃した大地を蘇らせる事業が始まっています。
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これさえあれば生活に困らない アマゾンにいるインディオの生活には、通常これさえあれば大丈夫というのがあります。 一つは、ブラジルナッツ もう一つは、アサイヤシ
ブラジルナッツは、ハワイのお土産で有名なマガダミアンナッツ(オーストラリア原産)と味がほぼ一緒形は柿の種を長さ5pに大きくしたような感じで、別名、パラ栗。
アマゾンの河口にあるパラ州(州都はベレン)にある栗という意味だそうで、高さ30〜40メートル、胸の高さで2メートルの直径という大きな木です。 ア
マゾンの高木で、大抵樹冠が上に出ています。(傘が出ているみたいです)。アマゾンは高い木で30メートルほど。木の実は栄養価が高く、殻はカボチャの大
きさでかつ堅い。上から直撃されると確実に死んでしまいそうな堅さです。アマゾン川沿いのインディオの家の近くに必ずあり、(正確にはブラジルナッツの近
くに家を造る)その実の落ちる範囲には当たって困るようなモノはありません。 一方の、アサイヤシは、栄養価の高い実を付け、潰して食べ
ます。味的には、、甘くないぜんざい(色も)です。このヤシの先勝部分(先っぽ)はパルミットといってサラダやピザに使われています。(パルミートとかい
う)この2種類があればもう大船に乗った感覚で、一生過ごせるそうです。
先住民は、アマゾンをこんな風に見ています。「神は偉大だ、しかしもっと偉大なのは森である」と
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アサイヤシの実とパルミット アサイの実の味は、甘くないゼンザイのような
感じです。
中央の飛び出た木がブラジルナッツの木 (傘みたいな木)
右側のヤシがアサイヤシ
インディオの家とアサイヤシ
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木のベット アマゾンの森の中に細い木(直径10p、長さ150p)が5〜7本横に置かれています。これが、先住民と呼ばれるインディオのベットです。直接大地に寝転がるのではなく、細い木をベット代わりに使います。
一応これは、移動するとき(狩り)に利用しているみたいですが
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木を切るのは新月に アマゾンで聞いた話ですが本当のところは分かりません。でも、新月に木を切ると虫が付かないといってました。珊瑚の出産(満月かな)とか。月の魔力の話は知っていますが・・・・・
誰か統計的に調べて欲しいのですが
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牧場のために切られているんです。 |
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アマゾンが無くなるということは よく、環境の本でアマゾンが危ないという表現が目に付きます。これは、森を焼いて、畑として3〜5年ほど利用した後、牧場に変わるのです。1頭の牛を飼うのに1〜2ha必要といわれています。
何もしなくても、毎年子牛を生んでくれますので、これが、1万円ほどで売れます。100頭だと、100万円、1万頭だと1億円。土地をたくさん持てば持つほど金持ちになれます。美味しい貯蓄といえるでしょう。
なお、アマゾンの市場では、牛肉、豚肉、鶏肉の順に高くなります。
そして、その牧場の大地主は、国会議員とか、政治家だったりするそうです。 なんで牛なの それは、手間がかからないから
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戦争とカカオ 大西洋沿岸のバイア州 最初にポルトガル人が上陸した地。ポルト・セグーロ市や、最初に首都が置かれたサルバドール(今の州都)歴史のある町ですが、16世紀後半にはアフリカから大量の黒人をサトウキビ畑の労働者として、プランテーション経営を行った地域なんです。
そんなバイア州の主要農産物が砂糖とカカオ。どちらも輸出用で、とくにカカオが州の財政を支えているのです。カカオは勿論チョコレートの原料です。 カカオの相場は、日本のバレンタインデーの影響ではなく戦争が大きく関わっているのです。
戦争に必要なのは、兵器だけでなく、従軍する兵士の食糧。簡単に食べれてカロリーが高いモノということでチョコレートが大変重要なのです。
第一次世界大戦をはじめ、ありとあらゆる戦争を支えてのが、この地域からのカカオ
このカカオの生産のために、森が切り開かれ、カカオ畑にそのためにじゃまだったインディオの村や森を軍隊が追い払うために火を放ったとか
マト・アトランティカと呼ばれる大西洋沿岸森林地域はブラジルにいる蝶の2/3、世界の蝶の1/8を代表するように生態系の重要なところだったんです。
アマゾン以上に
今は、大きな戦争もなく、カカオ価格の急落によって牧場に変わっています。
いつも、不思議に感じることは、アマゾンより生態系が多様で、しかも、森林減少が激しい地域なのに、環境保護を訴えている人々はアマゾンを守れとしか言わないのです。もっと大切なことがあると思うのですが、
多分、有名でないのでいくら騒いでも、お金が落ちないからなのでは、注目されないからなんでしょうね きっと
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インディオから教わったゴム 輪ゴムにタイヤ、パッキンに靴の底と生活の中に切っても切り離せないゴム。 これは、アマゾンの河口に位置するパラ州(州都はベレン)のインディオがポルトガル人に使い方を教えたのが始まりとか。ゴムノキ(パラゴムノキ:Para
rubber tree :Hevea
brasiliensis)から出る白い乳液、ラテックスを型にはめて容器やブーツを作ったり、屋根に流すことで防水効果を持たせることを教えたのです。
瞬く間に、輸出するまでに発展。しかし最初の頃は、ホース、ゴム栓、バンドといったモノにしか用途はなかったそうです。
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