ブラジルナッツ効果
ミックスナッツを入れた容器を上下に振ると、大きなナッツが浮き上がる現象で、大きいナッツが、ブラジルナッツ(Caesalpinia
echinata)だったので、ブラジルナッツ現象と言われることに。
異なる大きさからなる粉粒体を振ると、最も大きな粒子が表面に浮き上がってくる現象のことを言います。
容器の壁付近は、容器の壁との摩擦で、浮き上がりにくく、下に移動します。一方、大きなナッツかつ中央部にある物は、壁の摩擦の影響を受けないため、浮き上がります。
対流現象で、壁付近は下に、中央部が上に上がります。大きいナッツが、上に登りやすくなるからです。なお、小さい粒は、循環することになります。
アメリカのミックスナッツには、ブラジル産のブラジルナッツが、最大なため、この様な現象の名前に使われたのです。日本なら、アーモンドナッツ効果と呼ばれたかも。
同じような密度で大きさの異なる粒からなる朝食のシリアルの箱の中でも見られることから、ミューズリー効果ともいいます。
地質学では、地震や地すべりの際の液状化現象で、古い地層の物体が表面に出てくる現象の要因の一つとなっています。 |
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