それから、熱帯の木を伐ると、森が丸坊主になるようなイメージを持っている人がいっぱいいます。でも、本当は、バリカンで丸坊主にするのではなく、黒髪の中に混ざっている白髪を抜くように木を伐っているんです。もちろん、カナダやアメリカ、ロシアに北欧では、バリカンで髪を切ったように皆伐をしているところもありますが。でも、人がほとんどいないし、農業にも適さないので、また森としてでしか利用できませんので、森が戻ってきます。 |
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とあるハンバーガーチェーンではトップがテレビに出て、安くできるのは、世界中から安い肉を購入しているからと、インタビューで答えていました。それって、熱帯林を破壊したところから買っていると言うことなのか?疑問を持たざるを得ないんです。ローコスト(森を燃やして出てきた新芽を牛に食べさせるため牧草を育てる必要はなし)だから、肉質さえ問わなければ安いからです。伸び盛りの焼き肉チェーン店。安く肉を供給するために、世界中に買い付けに行っているとか。こんな認識なんです。どこからの肉かは問わないんです。安く消費者に供給する使命のもと(でも金儲け)、森を消していっているんです。 また、ある国ではうちのヒツジやビーフは安全ですといって販売しています。そして、現地の牧場風景が映し出されています。そこの肉は森林を破壊していないような映像が流れます。しかし、その国にはかつて森林でいっぱいだったのに、白人が来る前までは鬱蒼とした森だったのに、今では1/4も残っていないんです。林業をすれば、環境破壊といって林業(天然林施業)を放棄した国があります。外来樹種を導入して人工林経営は行っていますが。主要産物の牧畜には言及せずに。いつも槍玉に挙がる林業。でもその背景を無視していいのでしょうか。このある国だって、森が少なくなったから、目につくようになったんです。森が破壊されたら何になったんでしょうか。森の跡は何になったのでしょうか。 ちなみに、別のハンバーガーチェーンは今ある森を壊したところから肉は買っていませんと宣言していました。(でも、かつてあった森を破壊したところから肉を仕入れています。たぶん、意識していないと思いますが) それから、環境に配慮した資格を持っているスーパーが、安いウール100%の服を売ったりしています。昔では信じられないくらいの値でカシミアのセーターが販売されています。でも、それはどういったところで飼育されたものなんでしょうか。カシミヤヤギが増えたということで安くなったということだとは思いたいんですが、それで土地が疲弊していたので意味がありません。スーパー内で電気をこまめに消し、水道使用量を落とし、グリーン購入していたとしても、草原にある草や木の芽や根を食べてしまい、森林の再生を妨げる、いや草原を砂漠化に招いているヤギからの製品を安い値で一般に提供することは、環境にいいことをしていると言えるんでしょうか。ヤギの持ち主には何らかのお金が入ります。収入アップです。そしてより良い生活を求めて、ヤギを買い増しし、その自然環境へ負荷を与えることがいいのでしょうか。結果的に森に戻る力を奪っていることになります。 |
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