さて、紙の節約は、環境破壊、森林破壊の魔の手から救う方法なのでしょうか |
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また、今はやりのISO14001で、紙の使用量を減らして環境に貢献しますと宣言している企業や団体がありますが、本当に環境に優しいことをしているのか嫌みをもって書いてみます。1000枚紙を使っていたのを毎年5%削減して環境に貢献しますと宣言した場合です。 |
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結果を見れば、紙の使用量が減少したおかげで使われない土地が0から265枚分に増加します。265枚分の森が守られたということが言えます。A社は環境にいいことをしていると胸を張って言えます。 では、この使われなくなった森(土地)は、森として残っていくのでしょうか。? もし、製紙会社、造林会社の立場になって考えてみたらどうでしょうか。使えない土地(森)を持っていては、経営上邪魔な存在(管理にお金がかかるし、土地には税金もかかるでしょう)。何らかの利用を考えなければなりません。例えば、畑にするか牧場にするか、従業員の雇用もありますので、有効利用するはずです。木があっても売れないのであれば、木である、森である必要はないのです。環境に優しくありたいA社の行為は、紙の使用量を減らすことで森が守られるという思いこみで行ったことは、使えない森(経済的に利用価値のない森)を増やすことになります。もちろんA社が紙の使用量を減らして浮いたお金で、使われなくなった森を購入して、森として残せば環境に優しい企業といえると思います。でも、実際に森を購入するでしょうか?しているところがありましたら教えてください。 また、製紙会社は使われなくなった牧場や農地(疲労困憊した土地)を購入して、そこに植林をしています。そして、そういった人工林から作られる紙が増えてきています。疲労困憊した土地のあるところは、経済的に貧しいところが多いという事を考えれば、地域経済に与える影響はプラスでしょう。でも、環境のために紙の使用量を減らせば、貧しいところが増えることになります。環境に優しいペーパレス化は、荒廃した土地(放棄された牧場や塩類集積でダメになった農場等々)を森に戻すことを妨げているとまではいいませんが、土地の有効利用、人工林による地域における気候安定、土壌水分の保持、二酸化炭素の吸収、紙としても炭素固定等々を奪っているのかもしれません。 別に製紙会社の回し者ではありませんが、より専門的なサイトはこちらです。日本製紙連合会 本当はもっと複雑でいろいろな要素が絡み合っています。こんな単純な話ではありません。でも、どんな情報も鵜呑みにしないでほしいのです。m(_ _)m |
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