機械化林業の前は
機械が発達していなかった頃は、、木を切り出す量も限られていました。だから、択伐という方法だったのです
それが一度に切り倒す皆伐を行ったのは、400haをいっぺんに伐るようになったのは、機械化のせいなんです。機械化の始まりは、1930年(昭和5年)のことだそうです。
しかし、1950年代までは択伐が中心で、1960年代から重機を入れるようになったそうです。人件費の高騰や冬は昼間も太陽がでないため、薄暗い中での作業の確保などが機械化を推進する背景にあったそうです。しかし、時には強引な方法で林地を荒らすことが多々あり、反省と教訓を学びながら、今では、環境に優しいといわれる作業を行っているそうです。
|
|
|
|
|
スウェーデン林業の歴史
170年前までは、焼畑移動耕作がメインの貧しい途上国だったんです。土地管理も粗放で、農業も粗放だったんです。しかし、19世紀後半に北方における農業技術の進歩で、生産性が向上してくると、辛かった焼畑ともお別れ。焼畑自体が土地生産性の低い場所での適切な農業方法だったので、化学肥料の登場など、役目を終えたと言えます。
産業革命がヨーロッパ全土を覆い出すと、製材需要が高まってきました。木材は欲しいけれど、伐る木が無い状態になったのです。それまでは、関税をかけて外国からの樹木を排除し、自国の林業を保護していたけれど、木材不足は、背に腹を変えられません。ヨーロッパで木材に対する関税が下がっていくんです。
スウェーデンにはまだまだ多くの原生林が残っており、大部分が針葉樹。材質もほぼ同じでまとまった量を出すことが出来たんです。しかも、水も豊富で水運が発達していて大量に運ぶことも出来たんです。
土地所有制度も議会で議論され、1903年に森林法が国会を通過。皆伐後の再植林が義務づけされました。結果、産業造林を行う上での障害物が取り除かれることになったのです。
そして、南地方では、土地生産性の低かった場所が農業を止め、植林するなど森林資源の増加が図られたのです。
そして、1950年代は15万人いた労働者を1990年には4万人まで減らしました。機械化の推進の結果とも言えますが。
そしてパルプ産業の発達が、小径木の利用先となり、無駄なく木質資源を使う環境が出来てきました。そして、今に至っています。
|
ちょっと古い森林状況
スウェーデンの森林面積は約24万km2で,蓄積量では26億m3です。1ha当たり110m3の蓄積量です。
構成樹種は、ドイツトウヒ(Picea abies)が47%、ヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestris)が38%、その他広葉樹が15%になっております。
年間蓄積量は、1億m3程度増加している。一方の、伐採量が6500万〜7000万m3程度となっており、森林資源は年々増加しています。
森林の所有形態は、個人が47%、企業が25%、残りの28%が国や地方公共団体、協会などの公的機関が所有しています。
1990年当時では、世界の森林面積の0.6%しかありませんが、伐採量では2%、パルプ生産量では7%、国際的なパルプ市場では14%のシェアを持っていました。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|