森が無くなる理由は、「森が減少する本当の理由」
に書いています。では、無くなる中、指をくわえてみているだけかと言えば、そうではありません。一生懸命緑化に努めています。でも、成功しないこともあり
ます。こんな事を書いて良いのか迷いましたが、現状を知ってもらった方が良いかと思い書いています。他にもこんな理由でというのがあれば教えてください。 |
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その1 水がない
緑化が成功するには、水さえあれば十分といっても過言ではありません。平たく言えば、雨が適切な時期に降ること。適切な時期というのは植物が生長する時期のこと。
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その2 技術がない
木を植えるということがなかったから、木を植える技術は無し。特にその地にある郷土樹種については。
日本でもそうですが、杉、ヒノキ、欅など利用価値の高い木についての造林技術はあるんです。果物系の木であるリンゴやミカン、梨などもそうなんです。接ぎ木や挿し木など。
歴史があるから、失敗の積み重ねで、今では成功するんです。そういった有用な樹種は。
今、森を作るプロジェクトでは、郷土樹種を使って植生を回復することが良く行われています。でも、種から苗へ、苗から稚樹、稚樹から大きな木へと成長する
には、データが足りないんです。ある一定以上大きくなると急に成長が止まったり、昆虫や小動物の被害にあって失敗するんです。
森作りって結構緊急性を要するので、ユーカリでも良いと思うんですけどね。さっさとユーカリなどの早生樹で森を作ってから、20年後くらいから、もともとの植生を導入していけばいいと思うんですけどね。
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その3 やる気がない
一番たちの悪いのが、やる気がないこと。国を挙げて森作りをしなければならないと叫んでいるのに、末端ではその気がないこと。
例えば、末端の組織まで独立採算性の所は、苗木を作り、植林をするよりも、お金になることをした方がよいということ。本業の緑化には力が入らず、副業の方
に力を入れるということ。副業というのは、カラオケだったりするんです。苗畑で枯れていないのは、販売用の苗木だったりするんですね。
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その4 お金がない
途上国が何故貧しいかといえば、一言で言えばお金がないから。単にお金がないのではなく、一部に集中しているということが問題なのですが。
例えば、税収が少ない(産業規模が小さいなど)ため、予算の殆どが、公務員の給料になってしまって、実行する予算がない。予算を組んで、国会などで承認されても、現場にお金が届かない。といったことが結構あります。
例えば、国際機関の援助で行われた緑化の場合、川の水をポンプで汲み上げて大地に植えた木に潅水するプロジェクトがあったのですが、プロジェクトが終わ
り、国際機関が撤退した後、数年後にポンプが壊れてしまったんです。ここで修理に出せば良かったのですが、修理代がない(メンテナンスという思想がな
い?)ため、故障したポンプを放置。放置されたために水が送れない。結果的には、植えた木が枯れてしまうというのがあります。
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その5 頭では分かっているけど
頭では分かっているが、行動が伴わない。これは援助する側にある問題点。森林の存在は重要であるのは、何となく分かっているんです。理解したつもりなんです。でも森が出来るのにはお金がかかるというより、時間がかかるというのが分からないのです。
じっくり腰を据えて援助しようというのが出来ないんです。森作りはコツコツ地道に行うモノだと思うのですが、援助する国際機関や援助機関のお金を出す人は、すぐ成果を求めるんです。
また、明日より今日というニーズの前に、農業が優先されるんです。まぁ、食べれることが先ですからね。
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その6 植えれれば、それでいい?
森を作るというのは、木を植えてしまえばよいと思っている人が結構います。何もないところに木を植えると数年後には、緑に。
するともう緑化の仕事は終わりだと思うんです。これ以上はすることはないと。
しかし本当は、そこから費用がかかるんです。管理という点で。しかし、木を植えることに一生懸命な人達は、植えた後に別の木のないところに移動します。森を作るために。
はじめは木を植えてもらって、または一緒に木を植えて喜んでいた人達も、管理のことを考えないといけません。真っ先に来るのは費用のことです。すなわちお金。
貧しいから森が減少したのに、森を維持するためには、森の効果が出るまでの期間、投資しなければならないんですけどね。
で、金がかかるのにない袖は振れない。そのまま放置しあり、邪魔だぁといって伐っちゃたりするんです。
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