コンクリートに木を植える 日本の海外援助の森林・林業分野で勉強する人にとって、また、熱帯林再生をしたい、手伝いたい人にとって勉強して欲しいのが、フィリピンで行ったJICA(国際協力事業団)の パンタバンガンのプロジェクト 初めての熱帯林での森林再生に多くの人の知恵と資金が導入されました。 ここでの試練が、その後の林業協力に大きな資産を残すことになりました。 その話は、とりあえず横に置いておいて
当時の植林をした人の話です。 「コンクリートに木を植えた」 この意味するところは、長年に及び火入れ(牧畜のために山を草原し、 毎年新芽を得るため)によって、大地がコンクリートのように堅くなっています。植物の根すら、延びることが出来ないくらいに。そんな中で、植林をしたんです。熱帯林の再生は非常に難しいんです
ちなみに、ボリビアで同じような状況下で土壌調査をしたときの話です。スコップやシャベル、鍬で穴を掘ろうとしても、穴があきません。専門家の言葉が、体で理解できました。
|
|
|
|
|
軍事境界線 ルソン島北部の山岳地ボントックの話 村の周りに棚田があり、その周りに焼畑があってそして森が囲んでいる。 まるで、ドーナツの様相をしているが、この焼畑地域がくせ者 今は、無いみたい(でも、いつ起こるか分からないけど)で、その意味が薄くなりつつあるけど 焼畑地域で首狩りが行われていたとか・・・・・・・・
焼き畑地域が、一種の境界線であったそうです。
|
ボントック州のマツの人工林 ルソン島北部マウンテン州の州都ボントックからサガダにかけての山には、一面の松林 植えて30年生のケシアマツがそこかしこに・・・・ フィリピンといえば、焼き畑(正確には、放牧のための火入れ)によって山は禿げ山、世界中の援助機関が知恵を絞って、植林プロジェクトを行っているのですが、そんな、援助に頼ることなく立派な松林が主な目的は、燃料、そして建材です。
その昔といっても30年ほど前になるけど、やはりこのあたりも人口増加によって燃料の供給源として、森が切られ 歩いて、2〜10時間かけないと、薪が採れなかったそうです。
このままでは、大変になるということで、一生懸命、植林を行い、今は、立派な森林ができあがっています。 日本だけではなかったんです。困ったら植林を行うということは・・・・・・・
でも、このあたりは、戦前に沢山の日本人が入っており(特に九州あたり)また、大東亜戦争における山下将軍率いる日本陸軍が最後まで戦った場所に近く
日本人の名を名乗っている方が多くいます。その影響もあるのかと思ってしまいますが・・・・
|
|
|
|
|
森の中にある中途半端な穴 森の中を歩いていると、1×2×1メートルの穴が所々見られます。
何故、こんな所に、しかも、中途半端な穴がこれこそ山下財宝の夢の跡なのです。
GPSという位置がわかる機械(カーナビ)を持って歩いていると宝探しかと真剣な表情で寄ってきます。
よけいですが、全国の山下さん、フィリピンでは偽名を使いましょう。そうしないと、息子か孫が宝を取りに来たと勘違いされ、宝を奪いにきますから・・ (強盗に会う可能性があるそうです。)
|
ロタン(別名 ラタン・藤)の苗づくり ルソン島北部山岳地帯のイフガオ州 棚田で有名で、世界遺産にも登録されていて、日本陸軍 山下将軍が降伏したところ。ここでは、結束にロタンを使ってきていました。今は、ビニール紐があるので使わなくなりつつありますが、家具等には、使っているんですが、
ここでは、ロタンを実を食べるんです。 (感じはレイシみたいでも殻は蛇の目みたいですが)結構いい収入源になるので、市場に出すんですが、おやつ代わりに食べて、プイッと庭先に捨てます。そのまま、2〜3年経つとそこそこ大きなロタンになります。(3〜5m)
ロタンは、ツル性のヤシなんですけど、そのあと、近くの森に移植して大きくなるのを待ち続けます。
|
|
味は、梅干し? どぶろくに漬けています。
|
イフガオの先住民
|
|
|
最近の若い者は(イフガオ州の故老に聞いた話) イフガオは、棚田で有名なところで、何せ2000年の歴史をもっているとか 棚田の上には鬱蒼と森林が茂っています(今は)。でも、30年ぐらい前(昭和40年頃)の写真を見ると丸裸で、芋や粟などを植えていました。
最近観光業が盛んになり、若い人はきつい山仕事から離れ、ガイドや運転手をしたり 山を下りて、現金収入を得るため都市にでます。
故老が一言、「最近の若いやつは山仕事をせん。 楽ばかり考えちょる」と嘆いていたけど・・・・・ まあ、おかげで、荒れていた山に緑が戻ってきたんですけど・・・・・・・
|
|
昔の写真は、奥の山が焼きの原でした。 今は、森が迫ってきています。
|
|
|
卵を食べない ボントックでは、卵を食べないそうです。 何故かというと、鶏肉を食べるからだそうで、(ハレの日に)。タブーとして禁止しているところもあるそうで、これも資源保護を目的としたものなんでしょうね
|
ジャパニーズ・フィッシュ イフガオでも、ボントックでもこの話がでた。 1930年代に日本の農業専門家によってもたらされたとか。田んぼで飼っており、帰国後調べたらドジョウのようであるみたい。棚田には、常に水が張っており(乾燥で壊れるのを防ぐ)、そこで飼っているようであった。 現物を見ていないので、何とも言えませんが
|
|
|
|
|
最高のコーヒー?
フィリピン最高のコーヒー?と呼ばれているアラミドコーヒー。焙煎することで甘く、チョコレートの香りが生まれ、最高の心地にしてくれるとか。
フィリピン・ジャコウネコの糞から採れるコーヒーなんです。だから、良い香りがするんですが。
美味しいコーヒーの実を選んで食べる→渋皮などが消化されて苦みが取れる→ジャコウネコの香りがつく→糞になる→糞から取り出して天日干し
Alamid Coffeeは糞コーヒーではありません。
|
|
|
|