パラグアイ共和国
Republic of Paraguay
     
  パラグアイの森林状況        
  植栽密度inパラグアイ         
  貴重な樹種inパラグアイ        
  国旗の中の植物
テレレ
       
 
パラグアイの森林状況
パラグアイの森林面積は、1995年で11530千haとなっている。気候条件としては、年間降雨量は、1400ミリで、平均気温は、21〜23℃となっている。
森林植生は、乾燥熱帯低木林(Dry Tropical Shrub Forest)と、乾燥熱帯林(Dry Tropical Forest)に大別できる。
乾燥熱帯低木林は、パラグアイ側の西側に広がり、年降水量が1100ミリで、ケブラチョ(Aspidosperma quebracho-blanco)が有用樹種として存在している。
パラグアイ側の東側は、年降水量が、1600〜1800ミリあり、セドロ(Cedrelao dorata spp.)や、ラパチョ(Tabebuia spp.)が有用樹として存在している。

薪炭材の需要が高く、家庭用に4割、煉瓦工場や製糖工場に5割程度利用されている。また、牧場の国だけあって、丸太の13%が牧柵に利用(1994年頃)
   
    植栽密度inパラグアイ
主要な造林樹種であるEucalyptus grandis、Eucalyptus dunii、Eucalyptus salignai、Pinus elliotti、Pinus taeda、Pinus gigante、Pinus caribaea、Araucaria spp.等があるが、主要な植栽密度は以下の通り

Eucalyptus grandis  2.0*2.2 2.0*2.5 2.0*3.0 3.0*3.0  
Pinus elliotti 1.5*2.0 2.0*2.2 2.0*3.0 3.0*3.0 4.0*4.0
Pinus taeda 2.0*2.0 2.5*2.5 2.0*5.0 3.0*3.0  
Pinus gigante 2.0*3.0 4.0*4.0 4.5*5.0    
Araucaria spp 1.5*2.0 15*2.0 2.0*2.0 2.0*3.0  

下草刈りは初年度1回、2年度2回程度実施しており、3m以上の幅があるところでは、トラクターで実施。

基本的に、農耕放棄地や放牧地を造林するため、東部での植林が盛ん。政策としては、1967年に「丸太輸出禁止令」をだして、木材産業を振興。1973年にFAOの協力の下、森林法制定、1986年に「自然環境保全基準設定令」、1992年に「天然林の商業的伐採規則令」を出している。。
貴重な樹種inパラグアイ
パラグアイの絶滅の危機のある樹種としてトレボル(Dligand Trebol:学名 Platymiscium pinnatum)がある。 商標名は、Maca-wood。心材は、赤色で硬く重いため、枕木、甲板に利用。そのほかに、マリンバの棒としても使用。

マメ科樹種で、中米にもあり、日本には仏壇用に利用。

   
 




  国旗の中の植物
裏と表が違うデザインで有名なパラグアイの国旗。
この中に2種類の植物が書かれています。
左側は勝利を表すヤシの葉になっており、右側は平和を表すオリーブ。勝利とは1811年にスペインから独立したことだそうです。


テレレ
パラグアイも周辺地域と同様、マテ茶の文化。しかし、パラグアイでは冷水を入れて飲むマテ茶をテレレ(Terere)といいます。


マテ茶協会

 
 
 
 
 
ひょうたんマテ壷(ベリア)