パナマ運河の生命線は森林 日本の生命線の一つでもあるパナマ運河。この運河は、船を上に上げたり下に下げたりとするのに大量の水が必要です。 このため、運河のまわりには森林が残っています。 森が貯水池として、また土砂流亡を防ぐ役目があるため、2000年までは米軍がしっかり管理していて、幅5キロは天然林です。
パナマに返されて今後どうなるか・・・ ちょっと心配ですが
パナマのドル箱を放棄はしないでしょう。きっと
ヘリから見ると、運河沿い5キロを超えると放牧地で草地が沢山見えます。
ハゲみたいに見えますが・・・・・・ 最近、税金の免除の代わりに企業に植林を薦めており、あちこちで植林を始めています。
チークやアフリカマホガニーとかですが、ちゃんとした造林を行うとこんなに立派になるのかと思える造林地があちこちにあります。
パナマ運河内を航行する船 (意外と狭いところを走っています)
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税金優遇を利用した企業の植林(上) パナマ運河を航行する船(下)
幅5キロは米軍が管理していたときは立入禁止 しかし、今は観光開発の圧力が高まっています。 また、貧しい農民が農地を求めて侵入しています。
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バロ・コロラド島 パナマ運河で出来た島 そこだけが一つの生態系ということで、アメリカのスミソニアン博物館がずうっと調査・研究しています。 1923年に自然保護区に指定され今に至っています。
島に入るのも容易ではなく、前もって予約が必要で残念ながら行けなかったけれど、生物に興味のある人は絶対に行くべき所の一つです。 忙しい人は、パナマ市内にあるスミソニアン博物館の購買部に行きましょう。たくさんの資料が販売されています。 しかも英語で
まだまだ、未知の世界である熱帯林を研究する場所の一つです。
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先住民と農民との戦い パナマの西部では、森林を拓いて牧場が広がっています。しかし、度重なる火入れや雨による土壌養分の流出適切な畜産方法を知らないために起こる地力の収奪
例えば、牧草を育てるとか、頭数管理などが出来ていないんです。 そんな、ひどい畜産経営の結果、多くの農民は貧困にあえぎ、よりよい農地を求めて東に移動しています。 パナマの東はコロンビア側、西はコスタリカ、パナマ運河を越え、農民が移動しています。
パナマ運河の東側は、もともとインディオが住んでいた密林だったのですが、]この20年の間に西側で食べていけない農民が移動し、牧場を経営しています。
面白い(不謹慎ですが)事に、パンアメリカンを挟んで森と、草地(牧場)に景色が分かれています。
一応、農民と先住民との間に境界線を引いていますがいつまで持つやら・・・・・・
いい加減、牧場経営をやめて、土地にあった農業をすべき時期に来ていると思うのですが、まあ、相手の食文化を否定してはいけないとは思うのですが このまま、ビフテキの食文化が広まるというのは、熱帯林を破壊することにつながっているのですが
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かつて、先住民の鬱蒼とした森だったのに、西から来た農民によって牧場となる寸前の山 |
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パナマ帽 Carludovia palmata パナマソウ Panama Hat
Palm, Panama Hat
Plant パナマ帽の原料で、若葉を取ったと、太陽の下乾燥し、さらに熱湯で煮た後、乾燥する。 そして漂泊したのが、パナマ帽の原料となるんです。
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土地が痩せていく 熱帯林の消失の本当の理由は、牧畜なんです。 牛を飼うことが生活のシンボルなんです。
適切な牧場管理が出来ていないので、乾期には乳が出ず、痩せこけた牛だらけになるとか
こんな光景が中米各地で見られます。
何故牧畜(牛)なのか 理由は簡単で、手間がかからないからです。
でも、もう少し、手間をかけて良い牧草を入れるとか、トウモロコシを使って、肥育するとか、農民にも適切な牧場の管理方法を学んでもらわないと次々と森が無くなってしまいます。
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象牙? パナマには、象がいないのに象牙そっくりのお土産があります。TAGUAと呼ばれるヤシの実でIvory
Nutとか、Vegetable
Ivolyと呼ばれ、熱帯降雨林の中に生えています。
いくつか種類があるのですが、代表的なものはPhytelephas
scemannii お土産として、動物の形で彫刻されており、根付けに最高です。感触は象牙そっくり?です。
ボタンとして輸出しているとか
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まだまだ人間は捨てたもんじゃない?
うしろは、牧場も放棄しつつある荒野 まん中は、もともとある植生 そして手前は、チークや郷土樹種の人工林
いま、税金の優遇があるとはいえ、植林がゆっくりと、しかし着実に動き始めています。
この土地の持ち主は、現役を引退して、第2の人生を植林に注ぎ込んでいました。荒れた牧場を買って、牛を飼うのではなく木を植えています。
いつか、私も・・・・・・・・・・
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忍者カエルはここで発見したんです
ボコボコにされて放棄された旧パナマシティー パナマビエホです。
http://www.panamaviejo.org
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熱帯林の中に残る道 La Ruta Transistmica
イギリスの海賊、ヘンリーモーガン ラム酒に名が残る海賊
この海賊は、お金がないイギリスのためにせっせとお金を稼ぎました。
1635年、ウェールズに生まれたモーガンは、1671年1月に、立派な海賊になってパナマを攻略
早い話が、ペルーあたりの宝石が運ばれたパナマシティーを襲ったんです。
これがその時の道 カリブ海から太平洋に続く道 パナマ運河の横にあります。
大砲を引っ張って、スペイン人を襲い、帰りは、奪った宝石を担いで行ったとか
でも、本当は、罪なきインディオが、じめじめした熱帯降雨林の中をスペインのためにインカからぶんどった貴金属を過酷な労働をさせて産出した銀を運んだ、いや、運ばされた道なんです。
中南米のインディオが虐殺された道なんです。
Soberania
National
Park内にあります。 本当の熱帯降雨林を見たい人はここが最高にいいでしょう。 パナマシティーから近いし、ミラフローレス閘門も近い場所です。
入り口に駐車場があります。 手入れがなっていないため階段が見えにくい
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最期の熱帯林の危機 ダリエン県 コロンビアと接する危ない地域 (コカインを持ったゲリラが誘拐や略奪が頻繁) まだ、熱帯林のため人手がほとんど付いていない地
病原菌がウヨウヨ だから人もほとんどいないので荒れていないんです。
でも、ここに鉱物資源が眠っているとか
鉱物資源を掘り出したら森が無くなるかも
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チャカラ(Chacara) ノベ族、ブグレ族の編みカバンをチャカラと言います。 ピタ(Pita)という植物に繊維を編んだもの
大きなものは赤ちゃんのゆりかごになるとか 基本的には、農作物や物の運搬に利用するんです。
日常的なカバンとして使っています。
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