ローマ人にとっての森とは
ローマ帝国時代には、国と国、都市と都市との境界は森林であったようで、それ故、神聖な場所として森をとらえていたそうです。
カトーによれば、聖なる森林を開拓することは、神聖を汚す行為であると、有名な「農業論」に書いてあるんだそうです。そして、森の神さまは、豊かな髪に松かさを飾るヒゲの濃い農夫のような形をしています。
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マラリアとユーカリとムッソリーニ
ムッソリーニが行ったことの一つに湿地帯の農地開発があります。湿地帯には、蚊が住んでいて、マラリアの発生源。陽気なイタリア人を暗くしたんです。1514年にレオナルド・ダビンチもチャレンジしたポンティーネ沼沢地という南部地方の湿地。
そんな地に、ユーカリを植えたんです。ユーカリの水をたくさん吸収する力を利用してみるみるうちに乾燥させました。
多分Eucalyptus
viminalisだと思われます。湿地帯で、蚊を退治するので南ヨーロッパに導入されたようですので
おかげで、マラリアは減り、住民も幸福。そして、その湿地を農地として利用。しかし、DDTの登場で蚊がいなくなった?
今は、経済の自由化という見えない敵のため、農業では採算性があわないと言うことで、湿地に戻そうとしているそうです。かつては、湿地帯が無用のモノだったのですが、今は、環境のために必要なモノ
しかし、マラリアまでは復活させないでしょうけど
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人が死んだらイトスギの一枝 古代ローマの風習(キリスト教がくるまで) 人が死ぬとその亡骸を洗って香油を塗って、遺体を安置した寝椅子に花を振りまいたそうです。
そして、イトスギの枝を1つ、死者の家の戸口に差したんだそうです。香木で焼くのですが、これにはフェニックスにあやかるためだとか。
フェニックスは、死期を悟って自らを香木で、荼毘に付してその灰から復活したということに自分もということでしょうか。
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ローマの緑は
ローマ市内の緑を構成するのは傘マツ(Pinus pinea)です。南ヨーロッパの 中型の2針葉の松で、中世の絵画によく登場します。イタリアカサマツとも呼ばれ、種子を食用にします。
FAOの屋上から
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香りを嗅がすな
価格の8割が臭いor香りといわれる白トリュフ
キロあたり50万円とか。ということで、レストランでは、他の客に香りを嗅がしません。香りがローマ時代に催淫剤として重宝。そんな物を金を出さない客なんかに嗅がせません。
注文すると、さらに半球状のクロッシェでがっちりガード。香りを漏らすことなく、テーブルまで運ぶのです。そして薄くスライスするのは、表面積をとるため、香りをたたせるためとか。このトリュフ。 フランス産の黒トリュフより早く収穫。10月の下旬から12月の上旬までが収穫時期。緩やかで粘土質の土壌を好むとか(ちなみにフランスの黒トリュフは石灰質)
アペニン山脈周辺で収穫され、有名なのがカスタネート産。ちょっとガソリン臭い感じなのがムリゼンゴ産。ニンニクっぽい香りで赤っぽいのがニッツァモンヘラート産
アルバ産というのは、神戸牛と一緒で集積地のことだそうです。
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神聖なカシワの木 古代ローマ ヴェスタの処女orヴェスタの乙女(巫女:ウェスタリス(Vestalis))によって守られた火。ヴェスタの処女というのは、6〜10才のうちに選ばれ、30年間神にのみ仕えるから言われたとか。 ちなみに、きまりを破ると生き埋めになったそうです。 彼女らが仕えたヴェスタの神殿には神像はなく、国家の永続を象徴する聖火(炉)が燃やされていたんです。 もともとは、竈の火、いろりの神様=家庭の神様で、ギリシャ神話ではヘスティア(hestia)のローマ読み。 家庭の守り神の象徴である女性が国家の守り神になったと言うことなんでしょう。一説には、この風習はキリスト教にも受け継がれ、修道女という形になったそうです。
こ
の火を燃やすのは決まった木で、それはカシワの木(ヨーロッパナラ:Quercus
robur)だったとか。カシワの木も神聖な木に見られていたからなんでしょう。豊かなドングリを付け、豚に豊富な食料を提供してくれたから、長寿な木で
あるということでしょう。本当かどうかは分かりませんが、雷が落ちやすい木ということで、神が付く木ということも古代ヨーロッパでは崇められた木だったそ
うです。
そして、ローマ帝国時代には、ブナの灰で髪を金髪に染めたという話もあります。
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バラは贅沢 ローマの有名な弁舌家キケロ 彼が贅沢をしていると告訴したシチリア島の司令官。カイウス・コリネイウスは、住民から金銭を巻き上げて、贅沢したからと。
その贅沢とは、地方を回った時に、バラを詰めた座布団に座っていたこと、バラの花飾りをしていたこと。挙げ句の果てに、バラの花弁を詰めた匂い袋を鼻の下にぶら下げていたとか?
なぜなら、バラを育てるのは、農作物と違って贅沢なこと。その贅沢品をつかうのだからという論理です。
また、キリスト教徒に倒された皇帝ネロ。この皇帝も、宴会の席でバラの花びらを天井からまき散らしたことで有名。招かれた客はバラの花びらに押しつぶされたとか。何故人は、ここまでバラに参ってしまうんですかね。
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最古の紙はフィレンチェに
イルパピロ 17世紀のヨーロッパはフランス。時の権力者ルイ13世に使えた製本士メース・ルート クブと呼ばれる液体をいれる桶に絵の具を垂らして、ブラシ、櫛、刷毛を使って、表面の色をかき混ぜるんです。 その誕生したパターンを紙に写し取る(転写)んです。 これがマーブル・ペーパーと呼ばれるんです。理由は大理石のような模様になるので。
ちなみに、メール・ルートが考案したこの紙装飾法がパピエクラブと呼ぶ技法なんです。
20世紀初頭まではヨーロッパ各地で作られていたそうですが、今はフィレンチェに残っているだけだとか。
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ハゲを隠す月桂樹 ガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Iulius
Caesar)といえば、「賽は投げられた」で有名なローマ帝国の偉大な政治家。しかし、賽は投げても、月桂樹の冠だけは投げれなかったとか。
「ハゲの女たらし(モエクス・カルウス)」というのが本当の名前?かどうかは別にして、頭部はバーコードだったそうです。 当時、共和主義の人からは、ハゲの大将とか言われて、結構気にしていたとか。だから、油でばっちり髪を塗りたくっていたとか。だけども、髪が少ないことはみんな知っていても、おしゃれだったカエサルは、髪の薄いのを見せたくなかったんです。 だから、月桂樹(Laurus
nobilis)の冠をいつも頭部に載せていたとか。元老員に月桂樹の冠をいつも載せてもいいとまで、言わしめたとか。すごい特権(勝者のみ)ですが。
ちなみに、彼の死後20年経ってから作られた胸像には、何と髪の毛ふさふさのカエサルが。。。。。
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薪で貧乏人か金持ちか 金持ちと貧乏人の違いは、ストックがあるか無いかではないでしょうか。それはお金が普通、頭をよぎります。 古代ローマでは、家にはいると本当にその暮らしぶりが分かったそうです。理由は煙たいか煙たくないか。
お金持ちは、薪を十分乾燥させてから利用。そのため、たくさんストックして乾燥したモノから使っていたので煙と共に水蒸気は出ません。
一方の貧乏人は、生木を使っていたので、水分が多く含まれているので煙たい。伐ってすぐの木を使うから。予備がないので、つい生木を使ったそうです。
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