アイルランド
Ireland
     
  Fairy Tree         
  ハロウィンはカボチャじゃなくてカブ         
 
Fairy Tree
妖精の住処といわれるFairy Tree(フェアリー・トゥリー)
丘の中腹にぽつんと立っている木を指します。その木は、タブーの木となっていて触れることすらダメだとか。

どんな木でも良いのかは不明ですが、セイヨウサンザシ(Hawthorn:Crataegus laevigata か Crataegus monogyna)の可能性が高いようです。自然に生えていてその周りに石碑が置いてあるとか、石碑の中に植えたのか、詳細は分かりませんが、夏至の頃やハロウィーンの頃には近づかない方が良いそうです。

セイヨウサンザシの花、葉、果実を乾燥させた物を、「心臓の草」といって、果実は動脈硬化、腎臓疾患等に対して高血圧を下げる効用はあり、花は心臓の老化を防止するといわれているんです。これらには、フラボノイド(ルチン、ケルシトリン)、サポニン、プロシアニジン、トリメチルアミン、タンニンが豊富に含まれているんです。
妖精の力と言うことなんでしょうか。


   


  ハロウィンはカボチャじゃなくてカブ
10月の終わりはハロウィン。
気づけば、いつの間にか日本でも定着。
アイルランドでは、死者が悪魔、魔女、妖怪、黒猫になって地上に現れて大騒ぎして、いろいろ悪さをすると信じられていたんです。このため、たいまつを丘の頂上で焚き、その日をもって丘を下ることで、鎮めたんだそうです。

いつしか、たいまつがカボチャのランタンになったんです。ジャック・オ・ランターン(Jack-o'-Lantern)は、鬼火という感じでしょうか。でも、元々はカボチャじゃなくてカブのランタン。カボチャは新大陸の作物。ターンナップというカブ。これをくり抜いて燃える石である石炭を火種にしていたそうです。そして、良い霊を集め、悪い霊を遠ざけるとか。

カボチャになったのは、アメリカへ海を渡ったアイルランド人がカブの代わりにカボチャを代用したのが始まりとか。

ハロウィン