チリの森林植生
南北に細長いチリは、13州に分かれていて北から番号で呼びます。北部T〜Vは、乾燥・砂漠地帯、サンチャゴ首都圏を含むW〜Yは半乾燥ステップ・サバンナ地帯、Zから]は、温帯降雨林地帯、]T〜]Uは、冷温帯降雨林とツンドラ地帯になっています。
北部の砂漠地帯は、降水量0の場所もあり、首都サンチャゴでも330ミリ。夏の10〜4月はほとんど雨がない。
中南部から南部では、1000〜3000ミリ、場所によっては、4000ミリと、かつては豊かな森林地帯であった。このため、農地開拓や放牧地の拡大によって今では、1976年にチリマツ(Araucaria
araucana)とヒノキ科のアレルセ(Fitzroya cupressoides)がワシントン条約の指定によって生木の伐採が禁止されるところまで来ました。
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木を喰う牛 普通牛は草を食べます。 トウモロコシなども食べますが、木を食べることはあまりありません。シラカバの木を囓ることはありますが。
チリにいる牛は切り株を食べるんです。
理由は、切り株にキノコが生えるから。キノコがリグニンを分解して糖に分解するからとのこと。
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植林事情
チリでは2種類の造林が行われている。中北部の乾燥・半乾燥地では、緑化を目的とした植林であり、南部は木材生産を目的とした植林となっている。
南部[と\州では、ラジアータパイン(Pinus radiata)やユーカリ類を植林している。チリのラジアータパインは、ニュージーランドに匹敵する成長力を持っており、年平均22m3/haといわれている。一方ユーカリ類は、パルプ目的としてEucalyptus globulusを植えており、寒い]州では、Eucalyptus
nitensを植栽している。
なお、中部の半乾燥地では、Eucalyptus camaldulensisを植栽している。
チリは、1931年に森林法が制定され、組織的かつ本格的な植林がこの時点でスタート。元々は、荒廃した農地の土壌流亡阻止としてのうちに植えることから始まったそうです。
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