徳島県    
  県木:ヤマモモ
Myrica rubra
県花:スダチの花
Citrus Sudachi
 
杜(森)の話    
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  魚付き林の最初は    竹から砂糖? 市町村花見  
  山の男が一人前と扱ってもらうには   治水から傘  
  吉野川流域の洪水対策      
  藍の豊作を祈って      
  線香の材料 シロダモ      
  造林と焼畑      
  箸の供養は金比羅山のお告げ?      
  一本松      
  傷痍軍人を慰めた歌      
  牛の出稼ぎ
     
竹から砂糖?
日本のお砂糖といえば、サトウキビの普通のお砂糖ではなく、和三盆という優しい甘さ。
この原料は、竹糖、竹蔗と呼ばれるサトウキビで、水はけのよいところ、かつ日当たりのよい南斜面で栽培されています。普通のサトウキビと比べ、丈が低く、かなり細いのが特徴。このため、汁が少なく、大量生産に合わない砂糖なのです。
徳川吉宗が享保の改革の中で、全国にサトウキビの栽培を奨励するんです。最初に、高松藩が財源確保のために緩急を重ね、栽培に成功したんです。その後、徳島藩も続きます。徳島藩のを、阿波和三盆糖といいます。


 
治水から傘
四国三郎で有名な吉野川。洪水がなければ、藍栽培が難しい。新しい、新鮮な土が栄養を酷使する藍栽培を続けるには、不可欠だったのです。

とはいえ、洪水は被害が出ます。如何に減災するか、川から溢れる土砂+岩を受け止めるため、竹を使って漉すのです。川の堤防周りに竹があることで、流れてくる岩を受け止め、水の勢いもそぐのです。

その竹は、勝手に生やしているわけにはいけません、管理する必要があります。このため、水害防備林という名前の竹の人工林です。このため、適度に間引くなど、空間管理が必要です。そうして管理のために伐採された竹が、和傘に使われたのです。

滋賀県の愛知川の竹は、京都で団扇に使われます。ここでは、美馬市を中心に、和傘に利用。美馬和傘とか阿波番傘と呼ばれます。歴史的には、天正の末年(1586)頃、郡里地区に、美濃から傘職人が来て傘を作り始めたとか。