県木:シラカバ Betula platyphylla |
県花:リンドウ Gentiana triflora |
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ウルシin長野 | アカマツなのにトチノキ風除林 | 市町村花見 | ||||
ヤナギin長野 | 蕎麦屋の杉玉 | |||||
頭痛を治すのは櫛 | 岩(楡沢山の割り石)が境界線 | |||||
シナノキの国:信濃 | 繋ぎは山牛蒡の葉 | |||||
柱を立ててチンチンを | シルク岡谷 | |||||
お化けと柿の木 | ||||||
モグラ除けの箸 | ||||||
教育を支えた先人の贈り物 | ||||||
山菜でPOWER UP 森林浴発祥の地 |
アカマツなのにトチノキ風除林 寛政年間(1789〜1800年)に作られた富士見町にある防風林。風の被害で農作物が思うように取れなかったことから、とちのき集落の人が、高島藩に願い出て造られたアカマツの防風林。 集落の北側には甲州街道があり、それに対して東西に100メートル設置されています。 茅野市には、風除けの松という防風林もあります。 農作物に対する風による被害は、この様な松のおかげで防いできたと言えます。 |
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蕎麦屋の杉玉 戸隠村の蕎麦屋は、杉玉を新蕎麦がスタートすると店の軒前につるします。日本酒の世界では、杉玉は、新酒のアピール。しかし、ここでは杉玉ではなく、蕎麦玉と言います。 現地の竹細工で作った根曲がり竹を使って作るそうです。 |
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岩(楡沢山の割り石)が境界線 土地利用をめぐる争いを解決するための岩。 山林は、燃料の確保、緑肥の確保、狩猟を通じたタンパク質の確保、キノコや木の実など、生活を維持するために必要な場所です。人口が少ない場合は、資源で揉めないのですが、人口が増えてくれば、資源争いが発生します。 寛文5年(1665年)に、楡沢山の草地を含む山林の利用をめぐって、雨沢村(小野)と岡野谷村で土地争いが発生します。裁判所である高島藩代官が中に入って調停を行い、和解にたどり着けました。杭だと動かせるし、木だと枯れる恐れもあります。で、都合の良いことに、縦線に亀裂の入った岩があったので、境界岩に指定。 「これより東峯までのうち、南は厳沢の峰まで入り相、西は南小野村の内山に相究也」と記録されているとのこと。 場所は、長野県上伊那郡辰野町小野のしだれ栗自生地周辺。 |
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繋ぎは山牛蒡の葉 須賀川蕎麦は、山牛蒡こと、オヤマボクチ(Synurus pungens)の葉の繊維をつなぎにした蕎麦で有名。そば粉100%だと、ボロボロ崩れてしまうので、普通は小麦粉や山芋の使います。 山間部で、小麦の入手が無理だったためか、山牛蒡の葉の裏側の綿毛(茸毛)を叩いては、揉み、揉んでは叩いて柔らかくします。綿毛になると、灰汁抜きし、水でさらして乾燥させます。この工程をもう一度行い、綿毛にして、そば粉と混ぜるのです。 なお、「早蕎麦」という郷土料理があり、蕎麦掻きと違って柔らかいのが特徴。千切り大根を茹でて、そこにそば粉を入れてから、かき混ぜたものです。 千切り大根の量が多いと、そば切りに見えるとのこと。 長野県の栄村と山ノ内町の須賀川のみの食べ物。 つなぎに山牛蒡の葉を使うのは、富倉蕎麦(飯山市富倉)も同じです。 |
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シルク岡谷 どうしても、生糸といえば、富岡製糸工場や八王子を思い浮かべますが、蚕糸博物館があるのは、岡谷市です。 江戸時代後期から製紙工場が出来、明治以降は、フランス、イタリアから機械を導入し、せっせと輸出用に生糸を作っていたんです。 諏訪式繰糸機を生み出し、シルク岡谷という名前を世界ではなく、ヨーロッパに広めるのでした。 なお、蚕糸博物館の隣にある宮坂製紙所は、手による座繰り製糸方法を残しているとのこと。 |
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