岩手県    
  県木:ナンブアカマツ
Pinus densiflora
県花:キリ
Paulownia tomentosa
 
杜(森)の話    
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  果報団子と萩の木片  最初の仕事は植林     
  焼き畑とハシバミの木 ワラビの呼び方    
  山とは命の貯蔵庫、慣行特売という救済    
  焼畑と桐    
  17年で一回り    
  ウルシin岩手    
  炭in岩手    
  魚付き林in岩手    
  まめぶ
伐採は節分
   
最初の仕事は植林
岩手山麓に広がる有名な小岩井農場。元々国有地であった場所を、食糧造成のために、払い下げられたのです。そのときの創立者の一字をとって小岩井農場であるのは有名な話。

小岩井農場は、明治24年(1891年)に開設されます。そのときの最初の事業は、荒れ地に防風林を作ることだったのです。水はけの悪い湿地帯で植生の乏しい荒れ地だったのです。岩手山は火山で、火山灰が堆積、酸性土壌と良いところなしだったのです。防風林を作ることで、土を守り、植物を守ることにつながります。

明治32年(1899年)に樹林部を創設し、1000haの植林と、800haの天然赤松林と広葉樹林の保護を本格的に行います。そして、大正13年(1924年)に第1回施業案という森林計画を立て、森林経営が本格化します。しかし、黒字化するまでに40年の年月がかかったとのこと。この中で、スギなどの導入が図られます。戦争中は、木材の拠出もあり、ゴタゴタしたそうです。
戦後は、木材生産が農場の経営を支えていた(日本の財政と同様)そうですが、木材の輸入自由化、プラザ合意後、他の林業と同様低迷していますが、総面積の2/3を占め、2000haもの森林が残っています。

なお、防風林は、スギ、アカマツ、カラマツで構成されているとのこと。

 
ワラビの呼び方
岩手県西部に位置する西和賀町では、山菜のワラビに等級を付けて、「りっぱ」かどうかを判断します。
例えば、「ノッコウワラビ」と呼ぶのは、集落周辺や牧草地の脇等に生えているワラビのこと。
「ヒカゲワラビ」は、集落から離れて樹木の陰がある場所で生えているワラビのことです。大きくてボリューム感があるのが、「りっぱ」と呼ばれ、そうで無いワラビは、雑草扱いとして、無視されるとのこと。

なお、色味も大切なため、この地域では銅鍋で灰汁抜きをするとのこと。