水害防備林 尾白川(阿賀野川水系) |
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尾白川は、菅名岳(907m)から流れ出す川で、阿賀野川に合流します。
豪雪地帯を水源地に持っているため、水量の多い川であり、結果、洪水の多い川でもあります。結果、肥沃な土地ということもあり、里芋栽培などが有名。
通常は、尾白川は、小山田集落の横を流れるのですが、水量が増えると、水門を閉め、切畑集落の方に水を流します。この時、水路が浅いため、水が林内に氾濫するのですが、扇状地でもあるため、耐水しつつ浸透していくという仕組み。
切畑集落では、増水してくると、木の枝葉を森の中で積んで、水流を弱めていたとのこと。小山田集落と切畑集落の力関係がこのようなルールになったと思われます。切畑という地名ですから、常畑では無い土地生産性の低い場所=貧しい地域だったことも背景にあると思います。
オッチラカシ水防林というのは、「枝葉を置いて水を散らかす」ということ?
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オッチラカシ水防林
場所的には、五泉市小山田や切畑周辺
緑の枠内にあるのは、土石流で作られた扇状地だとのこと。
なお、羽越豪雨と呼ばれる昭和42年(1967年)8月26~29日の集中豪雨では、菅名岳の麓にある温泉地「咲花温泉」でも被害が出ましたが、集落の上に森林があった地区では被害が無く、伐採地のあった地区は被害に遭ったとのこと。森林の存在が土砂流亡の抑止力が改めて証明されることになりました。
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