水害防備林 斐伊川 |
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斐伊川は、島根県東部および鳥取県西部を流れる1級河川で、延長153km、流域面積2,540平方km。
島根県仁多郡奥出雲町の船通山を源流とし、雲南市で久野川・三刀屋川と合流。その後、宍道湖・大橋川・中海・境水道を経て、鳥取県境港市と島根県松江市の境界から日本海に注ぐ。
古事記にも肥河(ひのかわ)として記述が見られ、たたら製鉄との関係から、山が燃料のために荒らされたため、洪水が多く、代表的な天井川として有名。八岐大蛇のモデルとなった川
堤防に植えた松=堤に植えた松=築地松ということで、この地方の風物詩である築地松は、水害防備林の一種です。
暴れ川だった斐伊川の洪水時に、家屋が流されない為の機能と、土盛りした土台を壊されないために、植えたのがそもそもの目的です。家の四方を木で囲むことで、浸水しても家具などが流されないように、フィルターの役目をしていたんです。
「貧乏な人の家=燃料にもなるコナラ、スダジイ、タブノキとかの広葉樹、金持ちの家=常に繁栄=常緑の松」かどうかは分かりませんが、ゆとりのある家は松だったため、明治以降、金持ちアピールのために松が好まれて植えられ、今に至っているそうです。
もともと、四方を囲んでいた屋敷林も、洪水の心配が薄くなるにつれて、北西の季節風対策として、西側、北側の松だけが残った今の風景になったそうです。
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