水害防備林 大野川 |
|
|
大分県と宮崎県境にそびえる祖母山に出発点に、大分県中央部を北東流する河川。幹川流路延長107kmで、全流域面積1460km2。稲葉川、緒方川、奥岳川など多くの支流を集めて,大分市鶴崎で別府湾に流れ込みます。
ここの流域にある高田輪中(大野川と乙津川)では、「クネ」と呼ばれる水害防備林があります。石垣で土台をきちんとし、その上に家を建てます。その家の周囲を囲んで植えた木々がクネといいます。
|
|
|
盛り土の上に家
1階は壁があまりなく、水が流れやすい構造
(あえて氾濫した水に抵抗しない)
2階は貴重な家財道具を収納出来る構造
倉は母屋より高い位置にあります。小舟付き。
かつては浮いても良いように屋根は茅葺きだったそうです。
石垣の上に家があるんです。
サブタと呼ばれる方法で垂直に板を入れて水の進入を防ぐことも行われます。
洪水前に道にセブタをします。
こんな感じですかね。集落に入る水を止める方法
|
|
|
洪水で溢れた土が、農地を豊かにしてくれます。
堤防を越えて水が入ってくることを「尻ごみ」といったそうです。
洪水時には、家だけでなく、身体も木に縛ったそうで、命を守る大切な木。ケヤキ(Zelkova serrata)、
ムクノキ(Aphananthe aspera)、エノキ(Celtis sinensis)が主な木として植樹されていました。
向こう岸の緑は竹林。
洪水時に鉄砲水を受ける役目があり、加藤清正時代には溢流堤(いつりゅうてい)と呼ばれる越流堤
川→竹林→空池という順で被害を最小限にしていたそうです。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|