北米の場合
焼畑で
ネイティブアメリカン=インディアン
環境に優しい、自然に優しいと言われる生き方が見直されています。でも、本当は広大な大陸に対して人口が少なかったから。

代表的な作物、トウモロコシ栽培のために焼畑をしていたとか。あまり考えずにそこら中を燃やしていたという報告もあります。でも大々的に書くと、インディアンからは、嘘と言われ、反インディアンからは、やっぱりインディアンと蔑む羽目になるとか。

ただ、焼いても、自然の回復力を越える開発が出来なかったため、大規模な森林破壊には至らなかったそうです。


マストがほしくて
アメリカの独立の一つが、イギリスの「おまえらの木はイギリス海軍のモノ」と国会で決めたんです。
イギリス海軍は、軍艦のポストとしてアメリカ大陸のストローブマツ(Pinus strobus )をコントロールしようとしたんです。1722年にイギリスはストローブマツ法
(White Pine Act)を可決し、すべての残存する樹種すべてをイギリス国王のために保護するとアメリカの人のことは考えずに決めちゃいました。
この背景には、深刻な森林資源不足があるんです。これ以上勝手に木を伐らせないための法律。

象徴的な形で船ですが、ヨーロッパからの移民などで家が建ち、農地が増え、森林が無くなったんです。

ちなみに、森が無くなりそうになったノルェーは移民のお陰で森が回復。しかし、移動したアメリカでは逆に森が無くなりました。
ヨーロッパからの人の移動も、農地の拡大に伴い森が無くなったんです。

東部森林地帯にいたインディアンは、森の中でトウモロコシを栽培していたんです。しかし、木があることは効率が悪いと伐られ、開かれた土地で農業。
インディアンの土地利用の知恵は、インディアンの迫害と共に森も消えていったそうです。



毛皮取りが
森林の破壊は、生態系の破壊から。
カナダやアメリカの北西部には、毛皮をまとった小動物がいっぱい。ビーバー、テン、アライグマ、そしてクマ。
毛皮を求めてヨーロッパ人のハンターは、手当たり次第に狩ったのです。
捕食動物の消滅は、生態系のバランスが崩れることに。

それが意味するところは多様な生態系の森林が単純になるんですけど、新参者のヨーロッパ人には、関係ない話。困ったのは古くから生きてきたインディアン(ネイティブアメリカン)の人々。森に頼っていた生き方が出来なくなったからです。そして森を追われる、新しい生活の場を求め出て行くと言うことに。
そしてそこに新参者が占拠。農地に森を切り開いて利用。毛皮取りから始まった一連の生態系破壊が、ついに人まで追い出し、生活の場を奪って森を無くしたんです。



地域の細分 陸地面積 2000年の森林面積 1990-2000年間の
森林面積の変化
森林蓄積と地上の
バイオマスの量
天然林 植林地 森林計
千ha 千ha 千ha 千ha % ha/人口 千ha/年 m3/ha トン/ha
中米 241,942 72,300 729 73,029 30.18 0.5 -971 -1.2 86 93
カリブ海諸国 22,839 5,145 566 5,711 25.01 0.2 13 0.2 57 96
北米 1,837,992 454,326 16,238 470,564 25.60 1.5 388 0.1 128 95
その他の北・中米 34,193 - - - - - - - - -
北米・中米計 2,136,966 531,771 17,533 549,304 25.70 1.1 -570 -0.1 123 95
非熱帯南米 367,248 47,911 3,565 51,476 14.02 2.9 -255 -0.5 67 130
熱帯南米 1,387,493 827,252 6,890 834,142 60.12 2.6 -3,456 -0.4 29 208
南米計 1,754,741 875,163 10,455 885,618 50.47 0.8 -3,711 -0.4 125 203
世界計 13,063,900 3,682,722 186,733 3,869,455 29.62 0.6 -9,391 -0.2 100 109
北米の場合
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