マングローブの場合
その1 エビふりゃーい
エビフライがまずくなったのは、東南アジアからブラックタイガーとかホワイトタイガーと呼ばれるエビが入ってきたから。国産の車エビとかは高くなったので使われなくなったんです。で味が落ちたんです。

そのエビは、マングローブを切り開いて田んぼみたいにして飼育。イケイケどんどんで養殖場に大変身。
東南アジアだけでなく、中米でもエビ、エビ、エビ

地元でも消費、先進国でも消費


その2 燃料として
マングローブは塩気を含む木なんで、炭にすると火力が強いんです。ということで、炭にするんです。
日本に入ってくる炭の一部はマングローブから。もちろんマレー半島の西側ではきちんと経営したところから来るんですけど。(30年で一回りする経営方法)

でも、村の近くで、また途上国の都市部への燃料の供給等で、消えていくんです。

2005年の石油の高騰。1バレル25ドルから60ドル近くへなったために、庶民の手に燃料が入らなくなってきています。買えないなら燃料として伐ってくるということが広がりつつあります。伐るだけなので、石油が高騰し続ければ、ますます石油が買えない層が増え、そのしわ寄せは森林へと。
その3 製紙業界
マングローブ林の破壊の一翼が製紙業界というのが、1980年代にありました。未だに叫んでいる人もいるとか。

でも、これはで、真相は、活用されていなかったマングローブの有効利用(当時は無意味に存在する森林で、未知の存在だった為)ということで試験的に製紙にあうかどうかを試すために伐ったのです。結果的には、材の堅さ、樹種の均等性、生長量、運搬手段など総合的に見合わないという結果になるんです。

でも、一部の自称環境保護団体やエセジャーナリストは今でもあるように叫んでします。

変な情報には注意しましょう

最大の悲しみは、マングローブ林という存在が、無意味な存在と認識されたことでした。フィリピンでは、1/4が農地開発などで、開拓地、新開地として切り開かれたんです。フィリピンだけではありません。バングラデシュでも、伐りすぎによって、サイクロンの被害が激増したんだそうです。人は、学ぶことは出来るとはいえ、あまりにも手遅れでした。災害や漁獲高の減少でマングローブの存在意義が分かったのです。しかし、再生には技術もなく(育てたことがなかったので)、研究開発費もなく、対策費もないため、放置されさらに開発される羽目になりました。明日より今日のお金ですからね。

マングローブの場合
きこりのホームページ http://www.kikori.org