セネガル共和国
Republic of Senegal
     
  ひねくれ者のミラクルツリー         
  バオバブからロープに飲み物        
  フランスによって消えた森        
  農民の土地利用        
           
ひねくれ者のミラクルツリー
アカシアアルビダ(Faidherbia albida、Acacia albidaとも呼ばれていた)という木は、セネガルをはじめ西アフリカから東アフリカにある木。

雨期に葉を落とし、乾期に葉をつける。農業の時期の時期に葉がないため、日光は地面の農作物に、乾期で草がないときに葉をつけるため家畜の餌に。こんな木ですから、農民は伐りません。

でも、雨期に緑が青々ある中で枯れているように、見える姿はちょっと不気味です。






枯れ木
いえ、雨期は葉が無く乾期に葉がつくんです





マダガスカルでの言い伝えは、神様への感謝を忘れ、天狗になったバオバブの木に対して、怒った神が、引っこ抜いて逆さまに土に挿したので、今みたいな形になったとか。

ちなみに、オーストラリアとアフリカに1種、マダガスカルに6種分布しているんです。
バオバブからロープに飲み物
星の王子様で有名なバオバブの木(Adansonia digitata)。
この木の皮を剥いでロープを作るんです。若葉は、料理のソースにも使われたり、樹皮は煎じて解熱剤に利用と有用樹。

写真は、バオバブの実のジュース





右上のがバオバブの実


フランスによって消えた森
ピーナッツ盆地と呼ばれる一大ピーナッツの大生産地。

ここには木があまり見られないんです。
理由は、フランスの植民地時代、直接フランスがピーナッツ畑を造成したのではなく、その地域のモスレムの指導者を嗾けて植えさせたんです。この理由は、ディーゼル機関の燃料としてバイオ燃料が必要になったんです。石油がまだ一般的ではなかった第二次世界大戦前の話です。

おかげで、一面ピーナツだらけ。国の経済基盤の大きな柱になったのです。でも、森がありません。

時代が変わって、イスラムの指導者が植林を、進めるそんな時代になりました。

いつかは森が復活するかも。

油糧植物として、今注目の南洋油桐という植物があります。ジェトロファ(Jatropha curcas)と呼ばれる植物で、未来の燃料というキャッチフレーズで胡散臭い投資話として、詐欺に使われています。予想通りの、投資通りの燃料を得るには、農地を壊して植えるか、森林を壊して植えるかどちらかなんです。バイオエナジーって聞こえは良いけど、どうなんでしょうかね。





農民の土地利用
ある農民達の土地利用方法。3年ごとに農地、畜産の繰り返し

草場を循環させたりと資源の保護を念頭に放牧したりしています。

でも、地力を高めるには、家畜の糞のみ。