マレーシア
Malaysia
     
  天然林内の野生の果物は
日本のホームセンターの炭は
半島マレーシア西部で森のあるところは
子供が産まれると
トラは背後から襲う?そして猿はイタズラ好き
樹冠
髪の毛という意味の果物
森から木が無くなった背景に民族問題
赤い木は境界の木
酒を造るヤシ 

  紅茶の産地     
 
天然林内の野生の果物は
マレーシアには、もともといたマレー系、錫鉱採掘のためにきた中国人の他ずうっと昔からいて、森の中で生活している先住民「オラン・アスリ」とかがいます。

公式には、先住民はいないことになっているのかな?天然林(州の所有物) の中には、いろいろな果物があります。ドリアンの天然物は臭いが強烈で、人気が高いそうです。これは、普通の人は取ってはならず、オラン・アスリの独占です。

というより、彼らの貴重な現金収入なので、法的に保護されています。





これがオランアスリの家


半島マレーシア西部で森のあるところは
半島マレーシアの西部は、平地で、クアラルンプールからイポーにかけて森があるところと池か白い大地に分かれています。

白い大地になっているところは元々スズの採掘の跡で、ガラス瓶を粉々にしたような白い小石で池は、採掘後に水が貯まったところです。

森が何故あるか、それは、スズがなかったから。
でも、その森も、アブラヤシに取って代わろうとしています。


日本のホームセンターの炭は
日本のアウトドアブームを支えているマングローブ。アウトドアといえば、バーベキュー。その炭は、半島マレーシアから供給されています。マングローブを30年かけて育て、伐る。伐ったら植えて30年待つ。その繰り返しが行われいます。

元々は、イギリス植民地時代のイギリスの政策。いかに、資源を維持するかというより、植民地から資源を奪い続けるかという思想のもと、作られた森林経営方法です。

今、マレーシアでは燃料革命で、薪や炭からプロパンに変わっており、もう、炭の需要が無くなろうとしていた矢先、日本のバーベキューが支えています。

ひどいのになると、備長炭と偽って売っていますが安い炭は、マレーシア産が多いと思います。世界中から、日本は炭を輸入しているので、すべてがマレーシア産ではありませんが・・・・・





30年生に近いマングローブ
このあと炭になるため伐ります。



伐採された跡

伐られた木は、船で運ばれます。

直径およそ4mの炭焼きガマ


    子供が産まれると
マレーシア(一部の地方だけかも知れないけど)では、子供が産まれると庭にパパイア(Carica papaya)を植えます。でも、パパイアは雄株と雌株があって、雄株と分かった瞬間切られます。


トラは背後から襲う?そして猿はイタズラ好き
半島マレーシアで仕事をしたときの話。
そこは、周りがヤシの農園で囲まれている地域。貴重な森を試験地に設定するために、中で測量を行ったのですがそこには、10年前には象がいて、今はトラがいると聞かされました。なんでそんなところで仕事をしなあかんのか(疑問が未だに消えないけど)
ぶつぶつ文句を言ったら、トラは夕方襲うから、早く帰ってくれば大丈夫とか。背後から襲うんで気付く前に食われるから、そんな気にしてもしょうがないとか

結局はトラには遭わなかったけど、

猿のイタズラはひどかった。
測量した後、杭にビニールテープで印を付けました。3日後現場に戻ると、杭がない、ビニールがない。よく見ると、何者かに千切られた跡が、こんなイタズラして地元のガキめと思ったんですが、近くに人は住んでいないし。猿だったのです。
楽しかったんでしょうね。引っこ抜いて遊んだんでしょう。ビニール紐を食べ物と思ったのか、噛み千切ろうとしたんでしょう。ちょっと怖かった森林調査でした。


髪の毛という意味の果物
ランプータン(Nephelium lappaceum)と呼ばれる果物はマレー語の髪の毛(rambut)からきたそうで、半島マレーシアには、ランプータンと呼ばれる村まであります。

学名のlappaceumは、「鍵状軟毛のある」という意味だそうでもじゃもじゃした感じのある果物です。

ちなみに、根を煎じれば、解熱剤に、葉は、湿布剤に、樹皮は舌の病気に効果があるとかv


樹冠
樹冠というのを下から見れば、樹冠は、実はこんなふうにくっついていないんです。風によって、葉の先っぽが触れると、成長が止まります。これは、下から見たところです。

ちなみに、この木はカプール(Dryobalanops spp)です。

              








森から木が無くなった背景に民族問題
マレーシア、ボルネオの森
森林伐採で、木が無くなって多くのNGOが叫んでいたんですがそこで使われた言葉は「日本の商社が買っている」と。しかし、この背景の裏には悲しい話が

日本の国策会社による森林伐採では、マレーシアの森の決まりを守っていたんです。「マレーシア・ユニフォーム・システム」といって決まった直径以上の木しか切らなかったです。

数年後には、切ったかどうか分からないくらい密林になったとか。

華僑系の伐採業者を介して日本の商社が買い付けに・・・日本の商社は、港で買い付け。伐採現場に行かなかったので、現場を知らなかったようです。NGOの言い分はあまりアテに出来ないんですけどね。

本当は、腰の据わることの出来ない華人(華僑)の生き方に問題があるんです。(別に華人が悪いわけではないので)

働き者の華人。豚肉を食べるとなると、イスラム系のマレーシア人とはトラブルのもと。経済力があって、教育のレベルが高く、羨望と嫉妬。政情が不安定になると襲撃される可能性が。しかも、マレーシア政府はマレー人を優遇する政策がだから、華人は偉くなれないんです。

だから、儲けられるときに、儲ける。後のことは考えない、やばくなると海外に逃げる。こういった安全策が、持続可能な森林経営をすることが出来なったんです。

植林事業は、長期的展望がないと出来ません。一種の投資(ちょっと気が長すぎますが)
安全であるということが、森林を持続的に経営するということに繋がるのです。森を守るためには、人々が安心して信頼してすごす環境がないと無理なんでしょうね。


赤い木は境界の木
マレーシアのボルネオ島サバのはなし。土地をいかに守るか、不法侵入させないためには、ここでは木を利用。焼き畑の直後に目立つ木を植えるのです。赤い木で囲まれているところで安心してオカボ(陸稲)をつくるのです。

新しく森を切り開くときも、ここまで私の土地と主張して、しかし必要最低限の土地を確保するんです。欲張ってもダメです。手作業で農耕を行うので自ずと限界が生まれるのです。耕作できる範囲内ですけどね











 

酒を作るヤシ
酒を造るのは非常に簡単
ヤシの木の先っぽを切るだけ
その先っぽを竹の筒に入れるだけ。

樹液が貯まるんです。すると自然発酵

夕方にはお酒になるんです。


好き嫌いのある飲み物です。

私は、・・・・・・・・・・・ノーコメント

サバの山間部にいる人たちはイスラム教徒ではなく
キリスト教徒

だからお酒が飲めるのです。


でも、40年ほど前までは首狩り族