マダガスカル共和国
Republic of Madagascar
     
  神様に逆らった罰?
タビビトノキは国の木
田植えに蒔く木の種
王様の木 
最高級(?)の帽子は椰子から
造林の歴史
       
 
神様に逆らった罰?
アフリカを代表する木、バオバブ
あの異様な形は、神様の怒りのためとか。

その昔、わがままし放題のバオバブは神様の言うことを無視

怒った神さんが、バオバブを懲らしめるために引っこ抜いて、逆さまに地面に挿したそうです。そのため、枝が根に、根が枝にということで異様な形は、根っこだったんです。

まだ、神様は、怒りを解いていないとか

タビビトノキは国の木
「旅人の木(Ravenala madagascariensis)」はマダガスカルの国の木。何故旅人の木というと、旅人にとって有り難い木だったから。

理由は飲み水の提供する木だから。

バショウ科の樹木で、葉柄にナイフをさすと水が出てくるので、喉の渇きをいやしてくれる木だからです。

地元の人には、生活供給のための重要な木なんです。葉を屋根に、葉柄は壁、幹は柱といった風に家が建つんです。だから野生に生えているようなタビビトノキには、実は所有権があったりするのでかって木に伐ることは出来ないんだそうです。

田植えに蒔く木の種
アフリカの隣にあるのにアフリカではないマダガスカル。理由はインドネシア方面から移住してきた人がいるから。その一つに稲作があります。
マダガスカルの農民は、田植えの時に、ある木の種を1個蒔くんです。しかも真ん中に

理由はマメ科の植物で生長が早いから、スクスク成長してくれという祈りを込めての行為とか。1日に10センチも伸びるという成長力。もしかしたらマメ科ということで窒素固定の能力を知っているから?
その種の木はモダマ(藻玉:Entada phaseoloides)といって、巨大なマメをつけるんです。

ちなみにフィリピンでは、茎を潰したものをGugoといって石鹸として利用します。サポニンが多く含まれているんで。そして日本最大のマメでもあるんです。キマメ(木豆)とも呼ばれ、西表島などでは地元の人の装飾にも利用しています。オーストラリアでは種子を焼いて潰して水にさらしてから食べるそうです。

王様の木
英語名King of the EarthともKing's Woodと呼ばれるManjakabenitany(Baudouinia rouxevillei)という木は、下々の分際では触れてはいけない木。ハイソな王様と貴族だけが植えることが許された木なんです。
マダガスカルを統一したメリナ王朝の聖木だったからなんです。聖なる木ということでかどうか分かりませんが、歩く際の杖として使っていたそうです。

最高級(?)の帽子は椰子から
いろいろな帽子がありますが、オーストラリアを代表する帽子メーカー「Helen Kaminski」の夏の帽子は、樹高が15メートルに達するラフィア椰子(Raphia ruffia)の繊維を使っているんです。マダガスカル産で作られているんです。

ラフィアヤシの若い葉の部分を、繊維をとります。柔軟で強靱というすばらしい繊維がとれるんです。織物や紐、人形等にして使われています。

実は酸味の強い食べ物になるほか、胚乳は白いのでボタンに使われています。

このヤシは、アフリカやマダガスカル原産で、コンゴ(旧ザイール)では、Kubaの織物でも有名。






造林の歴史
マダガスカルでの造林は、フランス時代の1910年頃から。
植栽木はユーカリとマツ。ユーカリは、燃料用に、マツは、産業用に植林。