オランダは、木材の90%を輸入に依存している国で、熱帯材は、ヨーロッパ市場では、フランス、イタリアに次いで第3位、1人あたりでは、日本に次いで第2位で、年平均96万m(1991-1995年平均)となっている。
 このような木材輸入状況にあって、オランダは政府と業界との共同により、自主的な検証印システムを開発している。このシステムは、政府の支援 を受けたKeurhout財団が行っている。これは、検証印を木材に刻印するものであり、第一に輸入材には原産国の発行した有効な認証が必要であり、 Keurhout財団が認証を検証すること、第二に、輸入通関から消費者までの輸入材の追跡を行い、消費者にわたる直前で最終製品に検証印を刻印するもの である。
 熱帯木材の主要生産国であるカメルーン、ガボン、インドネシア、マレーシアと2国間協定で木材認証に関する作業部会を設けている。
 一方、オランダ国内の木材取引は、WTOの関係もあり、どのような木材であろうと自由に取り引きできる。